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「国保が高すぎる」——個人事業主の私が、マイクロ法人にたどり着くまでの全記録

2026年6月6日 公開

父の代のころから、国保はずっと「高いなあ」と思っていました。令和6年、私が農園を引き継いで、初めて自分宛てに届いた国保の通知書。

「うわぁ」——思わず声が出ました。年間でおよそ100万円。収入が少ない中でのこの金額は、正直、痛すぎる。なんとか下げられないか……。

ちなみに今年度(令和8年度)の私の国保は、年80,900円です。前の年は、所得がほとんどなかったからです。

同じ人間の、同じ国保で、100万円と8万円。所得で、これだけ動きます。

この記事でわかること

  • 個人事業主の国保が高くなる仕組み
  • 「マイクロ法人」で社会保険料を下げる考え方
  • 私が一度ハマった“あぶない作戦”と、やめた理由

国保と社会保険は、仕組みがまるで違った

私が普段から勉強させてもらっている「リベ大」で、こんなことを知りました。

💡 ここがポイント

個人事業主の国保は「稼ぎが多いほど上がる」。でも、会社(マイクロ法人)の社会保険料は「自分で決めた役員の給料」で決まる。

同じ「保険」でも、決まり方がまるで違うんです。ここが、後で大きなカギになりました。

国保の金額は、ざっくり「所得割+均等割」で決まります。所得割は稼ぎに率をかけたもの、均等割は家族の人数ぶんかかるもの。私の住む市では、所得割の率は医療分8.8%・後期高齢者支援分2.8%・介護分2.7%でした(令和8年度)。

⚠️ 率も金額も、お住まいの市区町村で違います

同じ所得でも、住んでいる市町村によって国保の金額は変わります。ご自分の市区町村のサイトで確認してください。「○○市 国民健康保険料 料率」で出てきます。

国民健康保険社会保険(会社)
何で決まる?事業の所得(稼ぎ)自分で決めた役員の給料
稼ぐほど…上がっていく給料を低くすれば低いまま
🍅
恥ずかしながら、私はこの違いを50歳になるまで知りませんでした…。

最初に考えた作戦と、その失敗

マイクロ法人とはいえ、事業は事業。中身のないペーパーカンパニーではいけません。

そこで私は、ある作戦を思いつきました。きっかけは、美容院の個人事業主さんが、シャンプーの物販を「法人」でやっていると知ったこと。「あ、それなら、うちでもできるかも」と。

自分(個人)のトマトを法人に売り、法人が消費者へ売る(BtoC)。自分はJAへ売る(BtoB)。——これならいけるんじゃないか? マイクロ法人に詳しい税理士さんに聞くと、答えは「可能です」。

でも、なんとなくモヤモヤする。地元の税理士さん(元・税務署の方)にも聞いてみました。すると——

🍅
「それは、ツッコミたくなりますね。だって、同一人物による経営ですよね?」

後々調べると、これは税務署が持つ「伝家の宝刀」と呼ばれる規定でした。その名も「同族会社の行為計算否認」。

⚠️ かんたんに言うと

自分(個人)と自分の会社(法人)の取引が、「税金や社会保険料を減らすためだけの、不自然な取引」だと見なされると、その取引を“なかったこと”にして課税できる——という規定です。

モヤモヤの正体が、はっきり見えた気がしました。結局、この案はやめました。惜しい気持ちはありましたが、リスクがあると分かっていて進めるのは、違うなと。

農業とは「まったく別」の小さな仕事へ

そこで、考え方を変えました。農園(農業)はそのまま。それとは「まったく別の」小さな仕事を、新しく作ってみよう。——たどり着いたのが、この「発信」、つまりこのブログでした。

正直に言うと、「ブログなんて、自分には誇れるものも語れるものも何もない」と思っていました。でも、これまで経験してきたことなら、語れるかもしれない。そう考えを変えて、こうして書いています。

その後——会社が、できました

この記事を最初に書いたときは、「まだ途中です」で終わっていました。

その後どうなったか、書き足しておきます。

日付できごと
2026年9月7日合同会社を設立(登記は申請した日のうちに完了)
2026年9月25日法人口座を開設(申込から17日)

どちらも、専門家に丸投げせず自分で手続きしました。つまずいたところは、全部べつの記事に書いています。

社会保険の切り替えは、2027年4月を予定しています。まだ先の話なので、そこまで進んだら、またここに書き足します。

いくら安くなるのか——気になるところだと思いますが、まだ切り替えていないので書きません。やってみて、実際の数字が出てから書きます。

同じ立場の人へ

もし昔の私と同じで、「保険料、高いなあ」とモヤモヤしている人がいたら——専門家に相談してみるだけでも、見える景色が変わるかもしれません。あのころ「高いなあ」で立ち止まっていた自分に、そう教えてあげたいです。

※この記事は、私自身の体験と執筆時点の情報にもとづくものです。税金・社会保険・制度の取り扱いは人によって違い、年によっても変わります。サービスの料金や機能も変わります。実際に判断されるときは、必ず公式の情報を確認し、税理士・社会保険労務士などの専門家にご相談ください。

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